梨雲 2010年4月号 no.109 1/2

    葛飾吟社の成果

        代表理事 莵庵 今田 述

 三月の月例会で芋川会長が中山逍雀主宰の引退声明を代読された。葛飾吟社は中山逍雀先生の私塾であるから、これは事実上の閉幕であった。
 葛飾吟社が団体として国際的に運動を開始したのは、1997年の「中山新短詩研討会」からである。これは中日国交正常化20周年を記念して、中日友好協会が中華詩詞学会と協力して行ったイベントであり、戦後中国詩壇がわが国の団体と開催した初の研討会である。中国の詩詞に新時代をもたらした新短詩が、今後如何にあるべきかが論じられた。
 中国には唐代に完成した詩と宋代に完成した詞の形式が、現代も車の両輪を為している。これを統括する機関を中華詩詞学会と呼ぶのを見ても分かる。しかしこれら伝統的古典詩は、一部の詩人だけが詠めて、一般人民には難しすぎるという意見が詩壇にもあった。文革終了後、詩文の再構築を目指した中央詩壇が1980年、大野林火率いる日本俳人訪中団を招いたのは、日本で一千万もの人口に膾炙する俳句の実態を学ぼうとしたからである。その歓迎宴で趙撲初翁が漢俳第一号を詠んだのは決して偶然ではなく、歴史的帰結だったとさえ考えられる。
 日本の俳壇は刺激を与えはしたが、漢俳に対して自ら制作するという反応は示さなかった。相互乗り入れする意志はなかったのである。この点、明治の日本の詩人たちが、清国初代公使に帯同して来日した黄遵憲に接し、詩法を学ぼうとしたような事態は出現しなかった。漢俳に対して最も協力を惜しまなかったのは金子兜太氏である。兜太氏が現代俳句協会会長の座にあった頃、同協会は1994年と1997年の二度にわたり『現代俳句・漢俳作品選集』を刊行した。この1997年版に漢俳作品一首が収録された段楽三氏は、後に(2002年)漢俳専門誌を起ち上げ、漢俳普及運動の第一人者になって行った。
 「中山新短詩研討会」が北京で開催された1997年とは、正に新短詩が大衆化して行く最中だったといえる。次いで2000年再度北京で「迎接新世紀中日短詩研討会」が開催された。席上、林林先生は感激して「中日短詩人の友誼の樹は長く青し」と筆を揮った。この話を2002年来日した林岫女史が、成城大学で開催された講演会で報告した。こうして葛飾吟社は戦後初めて両国詩

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人が制作を通じて交流する場を実現したのであった。漢俳は2005年、国家機関として「漢俳学会」を起ち上げるに到った。その日北京空港で金子兜太氏と話したが、同氏が「我々がやらねばならない日中詩人の交流を、葛飾吟社が果たして呉れた」と洩らしておられたのは実感に違いない。
 とはいえ、個人の生命には限界がある。葛飾吟社が中山逍雀の私塾である以上、閉幕があることは当然だ。願わくば日本の詩壇が、漢詩とは中国の詩詞であること、中国詩壇との交流が勉強の根源であることを認識されんことを願いたい。小生はその時のテキストとして『葛飾吟社小史』を書き留めておこうと思っている。
(2010年4月)



         梨雲の今後の発行について


 葛飾吟社機関誌「梨雲」は、2001年4月の創刊号以来、月刊として号を重ね、今号で109号になります。
 創刊号の頃は12ページほどの小冊子でしたが、会員各位の創作意欲を反映して、24~28ページの月刊誌に成長しました。
 しかしながら近年は、そのページ数を維持しつつも、会員の減少などにより投稿内容にかなりのばらつきが見られるようになっております。
 また、吟社財政の面からも、会費の多くを「梨雲」の発行に割くことの効果を考慮せなばならず、「梨雲」を月刊誌としての発行を続けていくことに問題なしとはしない状況にあります。

 これを踏まえ今後は、「梨雲」の発行を隔月とし、会員各位のご賛同を得たうえで、2010年5月号は休刊とし、次号の発行を2010年6月とします。

                    編集担当 鮟鱇 石倉秀樹

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          閑雅逸俗


詩詞


       偶 成            東京都 田村星舟

  攜友徘徊十里堤,翔禽頻囀午風微。須知春日摘詩樂,花下融融脱外衣。


       春日野遊           埼玉県 塚越杉水

  春寒林下聴鶯声,微雲浮動花尚明。太好青蛾追野蝶,両頭墻角忘帰程。


      賞花吟行            埼玉県 芋川冬扇

  師友吟行酔酒楼,尋芳拈句看花遊。空空古木春心蕩,隠隠鶯歌去不留。

      春日遊山寺           埼玉県 芋川冬扇

  如仙古木散天香,忘我吟人浴仏光。淡日山門春鳥囀,尼僧艶麗説無常。


      陽春独白            神奈川県 高橋子沖

  春生瑚蝶朱門翔,暖迫梅花小院香。野草幽花鶯語老,疎風冷水笋初長。
  自然無語乾坤濶,人生存朋日月光。白髪残年懐幾巡,旗亭酌酒順路忘。

      杉樹花粉偶感          神奈川県 高橋子沖

  朝来鼻涕流如泉,拭眼手巾嚢底穿。休恨告春花粉業,撒精杉樹共塵縁。

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      異路同歸            東京都 石倉鮟鱇

  三朋四友老成群,各各航程發古津。異路同歸到霞館,奇文共賞作詩人。
  櫻雲滿目飛香雪,酒客飛聲吟麗春。月照白頭朱臉醉,揺唇信口論虚眞。

      麗句清詞            東京都 石倉鮟鱇

  白頭無事枕肱閑,蝶夢飄飄舞暮天。兎角龜毛作靈筆,瓊漿玉液洗詩仙。
  甘言美語出油嘴,麗句清詞生錦箋。笑對詩魔坐花底,醒來窗外月嬋娟。

      言顛語倒            東京都 石倉鮟鱇

  宦游萬里踏邊疆,白首多閑擅酒香。理正詞直案國難,言顛語倒諌閻王。
  春風柔處山光碧,詩叟吟時泉水黄。如此仰天空夢想,憂愁雜亂又無章。

      信口開河            東京都 石倉鮟鱇

  老骨山居閑暇多,硯池解凍墨堪磨。游魂頻弄琴書興,信口將開糞尿河。
  依杖聳肩査韵目,飛聲放屁害詩魔。衒學不顧文才短,裁賦餐霞養宿痾。

      泉下風光            東京都 石倉鮟鱇

  眼底山青泉水黄,閻羅勸我賞風光。明天斷罪雖難忘,游目暫時傾酒觴。

      奇花異草            東京都 石倉鮟鱇

  禿筆無蹄走錦箋,奇花異草滿詩山。十年裁賦通風韻,閑啜霞漿列酒仙。

      遷客騷人            東京都 石倉鮟鱇

  櫻雲盛涌雪飛天,悦目春光隔日邊。遷客無言傾酒盞,騷人有筆染詩箋。

      咳唾成珠            東京都 石倉鮟鱇

  多閑待兎守株人,咳唾成珠吟句春。悦目櫻雲飛雪後,蝉鳴山麓墓標新。

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      拾人涕唾            東京都 石倉鮟鱇

  老骨裁詩剽窃多,拾人涕唾妄高歌。風流韵事過時處,只有空文無奈何。

      感激涕零            東京都 石倉鮟鱇

  騷客老來頻擬唐,搖唇吟句鼓詩腸。感激花底再逢短,涕零月下別離長。

      怪誕詭奇            東京都 石倉鮟鱇

  詩仙刀筆刻碑文,怪誕詭奇驚鬼神。雨洗千年磨篆字,難讀故事只云云。

      拘奇抉異            東京都 石倉鮟鱇

  山角詩人走不疲,拘奇抉異趁雲鷄:春天下蛋生鳴鳳,振羽求凰東又西。

      離奇古怪            東京都 石倉鮟鱇

  老作蠹魚游古書,離奇古怪滿江湖。好學十載擅詩韻,得句飛聲隣酒徒

      曠古奇聞            東京都 石倉鮟鱇

  詩魔帶酒惑書痴,曠古奇聞生炫辞。禿筆走箋成麗藻,白頭朱臉擅金卮。

      碌碌無奇            東京都 石倉鮟鱇

  大都樗散久學詩,碌碌無奇老益痴。曳杖探春求句處,櫻雲飛雪野情滋。

      作言造語            東京都 石倉鮟鱇

  陋巷光頭拈虎鬚,作言造語渡花虚。未知世路通魔道,裝做詩人騎蹇驢。

      陳詞濫調            東京都 石倉鮟鱇

  醉叟吟詩震虎鬚,陳詞濫調滿花虚。人如魚骨游辭海,雲液滔滔流尾閭。

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      忍辱含羞            東京都 石倉鮟鱇

  老殘才淺似泉枯,忍辱含羞買韵書。十載好學尋勝景,吟得萬首作詩徒。

      忍垢偸生            東京都 石倉鮟鱇

  騷人花底又飛聲,忍垢偸生作老鶯。悦目櫻雲舞香雪,風拂白髪轉多情。

      忍辱含羞            東京都 石倉鮟鱇

  老殘才淺似泉枯,忍辱含羞買韵書。十載好學尋勝景,吟得萬首作詩徒。

      染旧作新            東京都 石倉鮟鱇

  季題堪用有俳人,染旧作新揮筆頻。曳杖櫻雲飛雪處,一聲鶯語句中春。

      騷情賦骨            東京都 石倉鮟鱇

  酒客官游隔日邊,騷情賦骨在花間。醉來朱臉如猴子,消遣平常吟聳肩。

      雕章琢句            東京都 石倉鮟鱇

  詩叟醉顏生虎鬚,雕章琢句老山居。月光如水洗書案,畫筆走箋描蠧魚。

      鈎章棘句            東京都 石倉鮟鱇

  老骨揮毫箋上生,鈎章棘句擬唐風。春寒窗外花如雪,月下芳梅綴玉庭。

      錦囊佳句            東京都 石倉鮟鱇

  壺酒偉功促八斗,錦囊佳句作七絶。白頭揮筆畫紅雪,青女脱衣化玉蝶。

      風言影語            東京都 石倉鮟鱇

  時有詩魔誑蠧魚,風言影語滿花虚。錦帆破浪禿毫走,雁字高飛留下愚。

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      鶯歌燕語            東京都 石倉鮟鱇

  人入櫻雲飛雪邊,鶯歌燕語遍春天。暫傾金盞酒功好,信口詩情隣碧山。

      少言寡語            東京都 石倉鮟鱇

  老骨學詩爲蠧魚,游魂傾盞醉花虚。少言寡語游辭海,乘興搖唇吟一隅。

      矜愚飾智            東京都 石倉鮟鱇

  莫笑酒家孤老痴,矜愚飾智講題詩。粉身碎骨學風韻,信口高吟伴玉卮。

      興詞構訟            東京都 石倉鮟鱇

  乘錯便船千里漂,興詞構訟在陰曹。眼前閻王憐白首,笑勸霞漿爲酒豪。


短詩


      曄歌・四 首          東京都 田村星舟

  薄寒天。梅蕾未開,墓碑前。

  萬朶花。四郊盡日,人衆多。

  園裏櫻。衆鳥関関,盡日鳴。

  紙窗明。三月書樓,詩思淸。

     俳句與曄歌            東京都 田村星舟

  ためらふや二ひら三ひら桜散る
  紅雪幽。二片三片,又何躊?

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    俳句                東京都 石倉鮟鱇

  黄鶯糞,俳人頭頂春。      ウグイスの糞を頭に春俳人

  馮虚水底凍金魚。        虚によるや水の底なる凍金魚

  大鵬放屁此添風。       大鵬が屁をこき風を添えにけり

  春揮土筆欲飛檄。        春なれば土筆で檄を飛ばしたし

  舊調重彈老酒仙。        旧調を重ねて弾く老酒仙

  衆口難調春鳥騷。        衆口を調えがたし春の鳥

     五七令與短歌           東京都 石倉鮟鱇

  青年敬白首,談笑封侯斟美酒。
  青年が敬う白首 談笑で侯になられて美酒を斟みをる

  一聲鳥啼血,望郷仰月枕頭雪。
  聲ありて鳥啼血す望郷の月を仰ぐに枕頭に雪

  詩客皆朱臉,口燥唇干傾酒盞。
  詩客らはみな顔あかし口かわき唇干れば酒盞傾く

  在世只三天,嬰児不敢喜塵喧。
  世にあるにただの三日の嬰児はあえてこのまず塵喧の世を

  詩龍斟悶酒,酒虎詩愁吟信口。
  やけ酒を詩龍は斟めり酒虎ありて詩愁を吟ず出まかせの口

  賈島漫推敲,仙童松蔭指山高。
  賈島みだりに推敲す仙童は山は高しと指さす松蔭

  揮筆畫湖泊,山光水色促清酌。
  筆揮い湖泊画けば山光と水色促す清らかに酌

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          親朋純情


詩詞


      贈第四十三期畢業生(國學院大學栃木短期大学国文学科)
                      埼玉県 塚越杉水

  山色軽煙花発時,学生惜別答慶辞。願君積善求仁義,意気軒昂振羽儀。

      祝賀酒館“河童”主人痊癒    埼玉県 塚越杉水

  古利川辺翻酒旗,主人康復不須医。門前石像願繁盛,屋裏雅朋慶癒治。
(注)石像:河童之石像

      掃 墓             東京都 田村星舟

  契闊老兄逢霧天,雙親去世閲多年。垂頭念佛心淸靜,恰恰殘鶯修竹邊。


      旅日十年,春来悵然有題     千葉県 陳 興

  人生迷惘十年前,前路何方問万山。異国浮雲今十載,故郷帰去是何年?


短詩

      謝段楽三先生賜我”段楽三文集”三巻二首
                      千葉県 今田莵庵
  詩文三巻嘉,呈我送来従長沙。騒人縁不差。

  春晨詩集開,忽地湖南物華駘。庭前満白梅。

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             愛慕情絲

詩詞


      邪魔怪道            東京都 石倉鮟鱇

  老翁傾盞喜霞漿,將洗詩魂醉墨香。異草奇花生筆底,邪魔怪道通仙郷。
  翠娥含笑翻紅袖,白首游魂入緑窗。撥雨攜雲濡牀上,清晨夢醒旭光黄。

      瑟弄琴調            東京都 石倉鮟鱇

  百年偕老墓穴同,瑟弄琴調雅韵生。春晝花陰秋月下,雙飛蝶夢喜輕風。

      琴瑟失調            東京都 石倉鮟鱇

  白頭偕老墓穴同,秋意滿山夕照紅。琴瑟失調若蛩雨,百年遺恨月明中。

      諂詞令色            東京都 石倉鮟鱇

  詩叟高歌入緑林,野狐妖蠱蕩紅唇。諂詞令色招霞洞,山路雪融白骨新。

      妖形怪状            東京都 石倉鮟鱇

  花貌艷然陪酒觴,妖形怪状促蜂狂。髑髏美夢難延續,不忍冬寒醒冢堂。


短詩

    短歌・送慈母石倉紗惠子享年八十五歳赴泉下再会夫君 鶴頭格
                      東京都 石倉鮟鱇

  石心鉄腸人,倉庚鳴處未知春。紗帽堪自矜,惠風拂面黄泉好,子夜再逢長慕君。

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      減字瀛歌・花已移        東京都 石倉鮟鱇

  花已移。光陰如水涙霑衣,空聽淫雨思依稀。

      四七令與短歌          東京都 石倉鮟鱇

  花唇賣酒,蛇心佛口誑愚叟。
  酒を売る花の唇あざむかん佛の口に蛇の心よ

  目挑眉語,畫中仙女誘華胥。
  目は挑み眉は語らむ絵の中の仙女が誘う夢の桃源

  花間守約,調風弄月兩胡蝶。
  約束を花間に守り風に乗り月と遊んで胡蝶がならぶ

      五七令與短歌          東京都 石倉鮟鱇

  春宵逢女仙,口吻生花賺酒錢。
  春の宵に逢へる女仙は唇に花を生じて酒錢を賺ぐ

  思君堪戀愛,曇花一現三千載。
  君を思う恋に堪えりと優曇華の花ひとたびは三千年

  老骨忘歸家,戀酒迷花傷晩霞。
  老骨の帰るを忘れ酒を恋し花に迷って傷むは晩霞

  花唇吐咳珠,人澆唾玉戀靈巫。
  花唇が咳珠を吐くならば唾玉をば澆(あ)びたる人が霊巫に恋す

  偕老墓穴同,琴瑟失調亂蛩聲。
  ともに老い墓穴同じも琴瑟の失調するや亂蛩の聲。


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        社会生活・時事風刺


詩詞


      東京某駅逢便衣警察査簽証帰来戲作
                      千葉県 陳 興

  駅内逢査証,君尋不法留。若無資格示,異国旅途休。


    渡鳥賦             千葉県 今田莵庵

    高級官吏離職時得多額退職金,渡歴任新職更得多額退職金。

  渡鳥秋来春去飛,設巣産蛋育雛希。吏才極位雖離職,友会迎之欲誇威。
  多額慰金労旧役,潤豊待遇適新扉。是皆贖償依民税,萬卒留貧一将肥。


      大義煽青年           東京都 石倉鮟鱇

  大義魔王煽少年,妄揮刀劍吐風烟。憂國筆底流青血,衆庶棺材滿故山。

      街談巷語            東京都 石倉鮟鱇

  老骨千人論政源,街談巷語轉紛喧。本無根据神豪氣,口辯懸河洗大言。

      能言快語            東京都 石倉鮟鱇

  老骨酒家圍美人,能言快語講淑眞。花容含笑勸濃酒,朱臉如猿喜暖春。



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短詩

    漢俳・恭賀立陶宛恢復江山二十年   東京都 石倉鮟鱇

  立志復江山。陶情適性萬民瞻,宛虹飛碧天。

      五七令與短歌 八首       東京都 石倉鮟鱇

  大義煽青年,妄揮刀劍吐風烟。
  青年が義に煽られて刀劍を妄りに揮い風烟を吐く

  醉顏紅若猿,議論言三語四喧。
  醉いしれて猿のごとくに紅き顏議論言三語四に喧し

  國家安政源,君聖臣賢民樂天。
  政源に国安んじて君は聖臣は賢にて民は楽天。

  憂國飛正聲,隱姓埋名人有情。
  憂国の正声飛ばすに姓を隱し名乘らぬ人も情はあるらん。

  老殘頻会聚,街談巷語無根据。
  老残が頻りに集まる会合の街談巷語 根据薄弱。

  才媛罵詩豪,陳詞濫調酒香消。
  才媛が罵る詩豪の古臭き言葉と調子に酒の香が消ゆ

  老骨妄憂國,拾人涕唾講胡説。
  老骨の國を憂うる講演が拾うは人の鼻水と唾

  鷄群孤鶴吟,義在藝林淨人心。
  鶏の群で鶴が吟じたり義は芸林にありて人心を浄むと

  青蛙將殉義,飛聲井底仰朝曦。
  青蛙 義に殉じたし声飛ばし井戸の底にて朝日を仰ぐ

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by kanshiriun | 2012-11-18 14:30 | 2010年4月号
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